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ユングの理論と芸術療法への貢献③

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*芸術療法への発展

ユングはイメージを大切にし、それを生み出す夢、さらに描画、造形などの創造行為が、意識を無意識につなぎ、治療を促進させると考えました。
こうした考えに至ったのは、彼自身が一時期、統合失調症のような状態に陥り、絵画などの創作活動を続けることで治癒していった経緯があるからです。
そして描画や彫刻を生涯を通して続けました。
このため彼は多くの患者に描画などの創作活動を進めており、スイスに設立されたユング研究所には、現在も当時の患者によって描かれた多くの作品が残っています。
彼の発想が、龔の芸術療法の礎を作ったといえます。
描画などの活動は、それを創造する過程にも、でき上がった作品にも意味があるのです。
無意識の問題を直接ではなく比喩的な形で表現し、問題に飲み込まれている本人が問題を象徴的にとらえられ、
このとき問題と問題を解決する自分という関係が築かれて、解決への道筋が作り出せると考えるからです。

しかし表現されたイメージは、本人にもわからないほど比喩的なことが多いのです。
治療者はさまざまな象徴性を理解し分析しながら、その作業に寄り添っていくことが求められています。
また表現の中で色は、イメージが持つ象徴性をより生き生きと感じさせる装置として、重要だと考える研究者が多いのです。

それは白黒の映像とカラーの映像では、臨場感が違うことでもわかると思います。
さらに色彩についても研究するのは、そこにある象徴性をとらえようと試みるからです。
色の象徴性は、一般的な色の体験が生む連想、記号化されたイメージや象徴性と重なる部分もあるが、それだけではありません。
渦巻きが母親のある一面を象徴するように、無意識が作り出すイメージは単純につながらないのだ。
そのため、芸術療法での色彩と象徴性の研究は、まだ発展の途上にあるといえます。

ですが、「表現すること」は、それだけでも抑圧されていた感情を解放することになり、心の状態が変わると考えられています。
治療という場だけではなく、個人的に行うことで危機を乗り越えてきた人も実際に多いのです。
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